熊野市木本町親地町にある「弁財天」の夏祭りが18日、脇の浜の木本魚市場周辺で開かれた。3年ぶりの開催となり、多くの家族連れらが夏祭りを満喫。レゲエミュージシャンで人気歌手「寿君」のライブもあり、文字通り雨雲を吹き飛ばす盛り上がりを見せた。
この祭りは昭和から平成にかけて一度途絶えたが、10月の木本祭りで暴れ神輿を担ぐ木本奉仕委員会(樋口和道代表)が再開させた。新型コロナウイルス感染症の影響で2年連続中止となっていたが、実行委員会(森中亮吉実行委員長)が今年の開催を決断し、準備を進めてきた。
神事では木本神社の田中安弘宮司が町内安寧や海の安全などを祈願。会場となった脇の浜でビアガーデンが始まった。
森中実行委員長が挨拶し、ステージではファットダンススタジオや木本節保存会、ダンスチームM’s、ANIANIフラが登場。コロナ禍で活動成果を発表する舞台がほとんどなかった分、うっぷんを晴らすかのように練習成果を披露した。牛乳一気飲み大会や大縄跳び大会も盛り上がった。鈴木英敬衆議院議員や先の参院選で当選した山本佐知子さんも来場し、市民と交流を深めた。
一時、会場は雨に見舞われたが、午後7時30分頃、「寿君」がステージに上るころにはすっかり雨が上がった。「寿君」は前回に引き続きの出演で、超晴れ男の自称通り、ライブはまさに雨雲を吹き飛ばす様。盟友の「BIG BEAR」もゲスト出演し最高潮の熱気に包まれた。
この後、奉仕委員会のメンバーがステージに上がり、田中義康今年度神輿奉仕委員長が伊勢音頭。お菓子投げに続き、お馴染みの抽選会へと移った。プレイステーション5やテレビなど豪華賞品の当選結果が発表されるたび、子どもたちが一喜一憂。最後は和田煙火店による打ち上げ花火が夜空を彩った。
訪れた若者グループは「イベントの再開を心待ちにしていました。途中で雨が降りましたが、止んでからは涼しく快適でした」と話した。「寿君」の大ファンという女性は「サプライズもあり最高でした」と喜んでいた。