夏の交通安全県民運動が11日からスタートした。20日(水)まで▽高齢者と子どもの交通事故防止▽横断歩道における歩行者優先の徹底▽シートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底▽飲酒運転の根絶―を運動の重点として各種啓発活動が展開される。
熊野署(西脇春樹署長)では11日、井戸町の市文化交流センターで夏の交通安全県民運動出発式を実施。大西浩文副市長や紀南地域活性化局の野村廉士局長、熊野警察署協議会の前川直毅会長、熊野地区交通安全協会の岩本崇会長、地域交通安全活動推進委員協議会の庵前佳生会長ら来賓をはじめ、署員や関係機関、団体の約30人が参加した。
開会にあたり大西副市長が「交通事故は道路を通行していればどなたにでも起こる可能性があり、少しの気の緩みが事故に繋がる。これから夏休みやレジャー等で市外からの車が増加し、交通事故の懸念がより高まる。交通安全の意識を一層高めて頂くため、啓発活動等へのより一層のご協力を」と挨拶した。
続いて野村局長が「暑さで集中力が散漫になる季節なので、連携のもと慎重な運転や行動で交通安全対策に取り組んでいければ」と呼びかけ。西脇署長も「県内では7月10日現在、24人が交通事故でお亡くなりになられており、うち6割が高齢者。管内では昨年12月以降死亡事故は発生していないが、残念ながら飲酒運転は散見されている。これから県外から多くの人が訪れることも予想され、交通量が普段とは異なる時期。飲酒の機会も増えると思うが、飲酒運転の根絶へ強力に指導取り締まりを進めていきたいと考えている。詐欺被害防止と合わせて複合的に高齢者対策も行っていくので、ご協力を」と訓示した。
その後、パトカーや啓発車両が連なって交通安全広報パレードへ出発。広く市民に交通安全を呼び掛けた。