絶対に断る勇気を 熊野LC 薬物乱用防止教室で啓発

 熊野ライオンズクラブ(村田憲一会長)は警察署と協力し、夏休み前に東紀州地域の小中学校で薬物乱用防止教室「ダメ。ゼッタイ。」を開いている。4日は熊野市新鹿小中学校、5日は御浜町阿田和中学校でそれぞれ、児童生徒が違法薬物の恐ろしさを学んだ。

 同クラブの青少年健全育成推進事業の一環。新鹿小中学校では小学校5~6年生と中学生、阿田和中は全校生徒を対象に薬物乱用防止教室が行われた。

 新鹿小中学校には村田会長や会員の桝本典暁、寺前孝祐さん、熊野警察署生活安全刑事課の一海孝治さんが訪問。村田会長が、ライオンズクラブは青少年の健やかな成長を願って様々な活動を行っていることを紹介し「楽物乱用防止についてしっかり学んで」と挨拶した。

 阿田和中には宇城大介幹事や垣内貴さん、紀宝署生活安全刑事課の尾﨑規文さんが訪れた。エアコンのない体育館での教室となったため、生徒たちには熱中症対策グッズが配られ、宇城幹事から生徒会の仲恵未佳会長に手渡された。

 各会場では薬物乱用の怖さを伝えるDVDを視聴。警察官が講話した。阿田和中では尾﨑さんが青年年齢は18歳になったが酒や煙草は20歳からであることを強調。薬物乱用とは社会のルールから外れた方法で薬物を使用することで、1度でも乱用になることを語った。

 覚せい剤やコカイン、MDMAなど違法薬物の種類も示し、依存性と耐性の悪循環により、一度でも使ってしまうと辞めることは困難であると説明した。また、近年は大麻で逮捕される未成年が令和2年までの5年間で約4倍に増えていることを示し、大麻は違法薬物だという正しい知識を持つよう呼びかけた。尾﨑さんは「違法薬物を勧められた時の断り方を考えておいて欲しい。誘われても絶対に断る勇気を。自分を大切にしましょう」と訴えていた。

 児童や生徒らは講話や映像を通じて薬物乱用が自分だけでなく、周囲の人の人生まで壊してしまうかもしれない恐ろしさを学んでいた。

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