アーティストが一定期間滞在し、常時と異なる文化環境で作品制作等を行うアーティスト・イン・レジデンス「KUMANONISUMU(熊野に住む)!2022」がこの夏、熊野市や御浜町で行われる。8月11日(木)から14日(日)に、熊野市文化交流センターや旧神上中学校などで作品等の展示を予定している。
熊野市出身で現在、ウィーンを拠点に活動するアーティスト・えのもとひささんと、アーティストスタジオの管理マネジャーなどを行っているティナ・ナツビリシュビリさんが企画運営。熊野市とオーストリア文化省が後援する。
国内外から14組のアーティストを招き、熊野市の公共スペースや旧神上中学校で会場の特性を生かした展示や参加型作品制作のワークショップを実施。アーティストは7月15日から8月14日まで熊野市街地と神川町、飛鳥町、御浜町の4地域に滞在。インスタレーションやパフォーマンスを行う。
その経過を写真や動画に記録し、8月11~14日に最終展示する予定。調査研究段階から展示会の終わりまで期間全体を通し、参加アーティストとえのもとひさ、ディナさんのそれぞれの活動での発見や出会い、経験などをオンラインブログに記録し、配信するという。
えのもとひささんとティナさんは同イベントをきっかけ非営利団体「Interact Art Projects」を立上げ、今後、ティナさんの母国であるジョージアでも同様の企画を計画しているという。えのもとひささんは「これまでの『熊野ニスム!』の実績をもとに、子どものころに経験した地域の餅拾いや盆踊りのような楽しい思い出になるイベントにしたいと思っています」と話している。
なお、モーションギャラリーでクラウドファンディングも実施中。目標金額180万円で期間は6月9日まで。イベントの参加アーティストは次の皆さん。
新井麻弓、ミヒャエラ・ファンケルシュタイナー、今井紀彰、ナティア・カランダッツェ、クリスチーナ・ケレケス、ローレンツ・クナッス&エマ・クリング、コウノイエ、三隅俊昭、ラウラ・ニッチュ、ONKALO、新谷武文、マティアス・ラムセー、リヌス・リープラー、熊野アートサポーター