今年も東紀州地域に多くの修学旅行生が訪れだした。9日は桑名市の多度中学校(加藤久校長)から3年生約120人が来熊。鬼ヶ城や熊野古道「松本峠」を訪れ、自然体験を楽しんだ。
コロナ禍になってから、多くの学校が修学旅行の行き先や日程変更を余儀なくされている。県内の小中学校では世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」のある熊野地方を訪れることが増えている。
多度中学校もこれまで沖縄などへの修学旅行を計画していたが、2年前から目的地を県内中心に。今年は自然体験を目的に、初めて東紀州へと足を運んだ。
同中の生徒たちは9日朝にバスで桑名市を出発。尾鷲市の県立熊野古道センターで尾鷲ヒノキを使った箸作りを体験した。
昼食は熊野市の鬼ヶ城センターで済ませ、この後、鬼ヶ城千畳敷や松本峠へと向かった。千畳敷ではクラスごとに記念撮影。生徒たちは長い年月をかけて熊野灘の荒波と地震の隆起によってつくられた岩場に興味津々の様子。「何枚でも写真が撮れる景色」とカメラのシャッターを切っていた。