紀宝町は新年度以降、町内全小中学校に「電子黒板」を導入する予定。①子どもの学習意欲の向上②双方向型の授業が可能に③授業の効率向上―をメリットに、いまの学びをより便利にしていく。
一人一台学習用端末をはじめ、町内では今年3月にGIGAスクール構想にかかる整備が完了。電子黒板はさらなる学習環境の向上に向けた取り組み。電子黒板とは、書いた文字や図形などを電子的に変換することができるホワイトボードのことで、パソコンの画面や資料、写真などをそのまま電子黒板に映し出すことが可能。電子黒板上の情報はデータとしてパソコンに保存可能で、スピーカーをつければ音声の出るデジタル教材も有効活用できるほか、授業の録音もできる。
電子黒板を導入するメリットは▽画像を拡大表示したり、強調したいポイントに色付きマーカーでチェックしたりすることで、児童生徒の視覚に訴えた説明が可能▽児童生徒も簡単に操作でき、答えなどを書き込む、作成した資料を映し出して発表するなど、双方向の活発な授業展開が期待できる▽教材データを映し出して直接書き込むことで、板書にかかっていた時間を削減できる。また、書き込んだ内容も保存できたりプリント印刷したりできる―。
町教育委員会の説明では、臨時休校時にも効率よくオンライン授業が行えるようになるので、導入後は研修や各学校での活用事例を町全体で共有しながら効果的に児童生徒の学びに還元していきたいという。