熊野市議会(山本洋信議長、議員14人)の令和4年2月定例会は7日、会議を再開。議員提出議案として次期市議会議員選挙から現行の定数14を2削減し定数12とする「市議会議員定数条例の一部を改正する条例案」を全会一致で可決した。熊野市議会の定数削減は2013年に16から14に減らして以来9年ぶり。
同条例案の提出者は議席番号順に松田唯、畑中新子、森岡忠雄、川口朋、久保智、大橋秀行、濱重明、岩本育久、樋口雄史の各議員。反対討論はなかった。これにより、今年4月17日告示、24日投開票の市議選から定数12となった。
議員定数を巡っては、尾鷲市や紀宝町など近隣市町で議員定数削減が進む中、熊野市議会でも昨年6月に適正な規模に関する議論を進めるため「議員定数作業部会」を設置。外部専門家の協力を仰ぎ、熊野市と同規模の自治体の例などから、昨年12月9日時点では議員定数を「現状維持」としつつ「長期的に議論の必要性がある重要課題」という共通認識を発表した。この経緯は今年2月に発行された「広報くまの」に「熊野市議会だより」として折込、全戸配布した。
しかし、市民から定数削減を求める声が大きく、2月10日に開かれた市議会全員協議会で定数削減案についての議論が再び行われた。その後も協議が重ねられ、今定例会での議員定数削減案提出となった。