東紀州くろしお学園による作品展「クロシオミュージアム」が25日から、熊野市井戸町の市文化交流センタークマノミチで始まった。
小学部7人、中学部7人、高等部13人の児童生徒が学習の成果を披露。小学部は織染の背景に干支のトラをあしらった「アートな寅」と、アクリル絵の具で自由に表現した「フルイドアート」、色彩豊かな多くの鯉が力強く泳ぐ「鯉の滝登り」を展示した。
また、中学部は3色のスライムをキャンパスに塗って自由に広げた「スライムで描こう」と、犬やパンダなどを描いた動物の絵を出展。有馬中学校2年生との交流作品である「あらゆる人にメリークリスマス!」は人権学習「共生社会に向けて」で制作したもので、差別のない世の中への思いを書き込んだ無数の手が葉となり、クリスマスツリーを形成している。
さらに高等部の生徒は新型コロナウイルス感染症の収束へ願いを込め、大型の鳥を制作。色鮮やかな無数の手形が翼となって、明るい未来へと力強く羽ばたく姿を表現しており「前に向かって力強く、明るく頑張ろうという思いを作品に込めました」としている。
同展は28日(金)まで開催。同校では「ぜひ、ご覧ください」と呼びかけている。