熊野市飛鳥町小阪の熊野原木市場(朝尾高明理事長)で20日、初市が開かれた。スギ、ヒノキを中心に優良材が豊富に揃う中、活気に満ちた新年のスタートを切った。
初市には地元をはじめ、三重県内や和歌山県の田辺市、奈良県の下北山村、上北山村などから出された約2500立方㍍のスギ、ヒノキなどの木材がズラリと並べられた。中には紀伊長島産樹齢約250年のヒノキや、中辺路産樹齢約150年のヒノキなど目を引く優良材も。市場には奈良県や和歌山県、遠くは島根県からの製材業者や仲買業者ら約150人が訪れて、感染防止対策にも配慮しながら、じっくりと品定めした。
朝尾理事長は「今日は周辺各地から良い材をたくさん出していただいた。外国産材の不足で、国産材の需要が増えており、当市場でも昨年度と比較して今年度は1・5倍の取扱量となっています。上下していた価格もある程度落ち着いてきているので、今年も需要が増え、価格の乱高下がないよう願いたい」と話していた。