三重県は12日、新型コロナウイルス対策本部会議を開き、県独自の「感染拡大阻止宣言」を発出。新型コロナ特措法に基づき、県民に対し県境をまたいだ移動自粛を要請した。期間は今月12日から31日まで。
県によると今年に入り感染者数が急増。8日には新規感染者数が2日連続で17人を超え「感染拡大防止アラート」を発動した。その後も感染者が増加。直近1週間の人口10万人あたりの新規感染者数が8人を超えるなど「感染拡大阻止宣言」発出の基準を超えた。
県民に対しては基本的な感染防止対策の徹底、生活の維持に必要な場合等を除き県境を超えての移動を避ける、飲食ではマスク会食・黙食・同一テーブルでの会食は出来るだけ4人以下などを求めた。
事業者に対しても業種ごとの感染拡大予防ガイドラインの遵守、オンライン会議などツール活用などを呼びかけている。
また、県教育委員会では宣言発出を受け、部活動について宿泊を伴わない県内での活動に限定。合宿や県外遠征は中止や延期するよう県立学校に通知した。
県では今後、感染状況が直近1週間の人口10万人あたりの新規感染者が15人を超える、または病床使用率が30%に達した場合など、飲食店の営業時間短縮要請も含めた独自の緊急警戒宣言を発出する方針。一見勝之知事は状況次第では緊急警戒宣言発出前に、まん延防止等重点措置適用申請の可能性もありえるとした。