熊野市飛鳥町小阪、熊野原木市場(朝尾高明理事長)で20日、創立39周年記念市が開かれ、良材を求めて地元をはじめ遠くは秋田や島根など各地から多くの製材業者や仲買人らが来場。活発なセリが行われた。
同市場は昭和57年10月20日に林業構造改善事業の一環として、国と県の支援を受け誕生。林業振興の拠点としての役割を果たしており、今年で39周年を迎えた。
記念市には紀伊長島産の樹齢約230年のヒノキをはじめ、スギやヒノキを中心に約2000立方㍍が出荷された。質が良く記念市にふさわしい木材が揃い、競りが始まると市場職員の掛け声に合わせ目当ての原木を競り落とした。
この日は約7000万円の売上があり、スギの平均単価は約1万4500円、ヒノキは約5万円の値がついた。朝尾理事長は「今年の春頃から外国産材の不足で国産材の需要や価格がやや上がっており、非常に悪かったここ数年からみると状況は良くなってきている。人材不足で切れない部分はあるが、来年もこの状況が続くことを願いたい。記念市には良いものを揃えて頂いたし、来月の初市も期待できそうです」と話していた。