熊野市井戸町の大馬神社里宮「八幡様」の秋季例大祭が23日に執り行われた。今年は昨年に続き、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、各町ダシの参加などをすべて取りやめ、神社関係者での神事と祷渡しのみ執り行った。
神事では松原神楽保存会による獅子舞に続き、山東美晴宮司が祝詞を奏上し、町内安寧や五穀豊穣、新型コロナウイルスの終息などを祈願。豊栄の舞を奉納した。
この後、神社総代会長の三角田愼二、祷屋代表の片岡達敏、坪井孝之さん、次年度祷屋代表の濱口恵史、湊典子さん、神社総代会顧問の松田豊さん、一般参列者代表の松田浩二さんが玉串を捧げた。
神事後には盃の儀によって今年度祷屋の仲井田町内会から、次年度祷屋の岡地町内会へと祷渡しが行われた。
山東宮司はコロナ禍で神事のみとなる中、快く祷屋を引き受け、清掃など例年と変わらない奉仕を捧げてくれた氏子の皆さんに感謝の言葉。今年は2011年の紀伊半島大水害から10年の節目の年で、多くの支えにも感謝の気持ちを伝え「日本、世界の平和を祈念し奉仕を務めさせていただければ」と挨拶した。
総代会の三角田会長は「コロナの対策をしながら徐々に日常を取り戻し、行事などを行わないと、どんどん疎遠になってしまう。来年はコロナ対策をしながら八幡様の例大祭ができれば嬉しい」と話していた。