「第27回黒潮海童まつり」が21日、熊野市磯崎町の古々路茶屋で開かれた。新型コロナウイルス感染防止対策を心がけながら、訪れた人たちが久しぶりのイベントを満喫した。
地域おこしグループ「黒潮海童」(大西拓代表)などでつくる黒潮海童まつり実行委員会(山本昌伸実行委員長)が主催。新型コロナの影響により各地でイベントの中止が相次ぐ中、磯崎町を舞台に26年間続けてきた同まつりを支えてもらった地域の人たちに感謝を込めて実施。入り口での検温などが行われる中、次々と観客が訪れた。
開会にあたり山本実行委員長が多くの協力に感謝し「今日は短い時間ですが、ゆっくりくつろいで楽しいひとときを過ごしてください」と歓迎挨拶。「Hana Hanaフラ」の華やかなダンスでステージイベントが開演した。
引き続き、同まつりの第1回目から連続出演している熊野鬼城太鼓が迫力のバチさばきを披露。客席から「かっこいい」と声援が飛んでいた。
この後は「DANCE TEAM M’s」のメンバーが軽快な音楽に合わせてヒップホップダンスを踊り、大きな拍手を浴びていた。ステージのトリを飾ったのは「熊野の千春」こと熊野市久生屋町在住の下和田貞明さん。情緒たっぷりなギターの弾き語りで魅了した。
会場では黒潮海童コーナーなどで飲食物を販売。どれも好評で、昆布寿司や焼きそばなどを食べながら交流の輪が広がった。毎月第3日曜日恒例の「あさなぎ市」も同時開催され、地元産の干物や新鮮な野菜などが人気だった。
最後に大西代表が謝辞を述べた。来場者や出演者らも久しぶりのイベント開催を喜んでいた。