産業活性化の拠点に 金山町で農地造成進む 熊野アグリパーク(仮称)整備

 熊野市金山町で大型農業関連施設「熊野アグリパーク(仮称)」の整備事業が進んでいる。市が農業生産と集客交流の場を一体的に整備し、市内産業の活性化を多角的に牽引する新たな拠点として期待されている。

 「熊野アグリパーク(仮称)」は金山町に取得した農業公園用地5㌶と、西側にある金山保育所、東紀州くろしお学園等との間の金山パイロットファームの園地約6㌶に斜面などを含めた約16㌶が敷地。農業生産を中心とするアグリ部門と、集客交流の場となるパーク部門を計画している。

 アグリ部門は約30㌃の農地を造成。15㌃程度に温室園芸施設4棟ほどを整備する。温度管理センサーによる自動潅水システムなど、高度な環境制御が可能な先進技術を使った温室園芸施設の整備を想定している。現在、温室園芸施設の農地造成工事が行われており、今月中にも完了する見込み。温室施設ではイチゴなどの栽培を予定。地域内で就農希望者を受け入れるための調整も図り、地域の担い手や人材育成の場としても機能させる。

 パーク部門は今年度は整備基本構想懇談会を開催し、運営や特産品の生産販売に専門家の意見などを取り入れ、基本的な構想を固めていく。年末には構想の基本的な考え方に、一定の方向性を示せるよう調整していくという。

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