「いっぱい獲ったぞー!」尾呂志学園児童生徒が稲刈り 地元農家の協力受けて

 「いっぱい獲ったぞー!」―。のどかな田んぼに子どもたちの声が広がった。御浜町立尾呂志学園小中学校は2日、校舎近くにある10㌃の水田で稲刈りを実施。地元農家の有志で結成されたパートナーグループ「尾呂志『夢』アグリ」(本満哉世話人代表)の協力のもと、小学生14人、中学生7人が額に汗を光らせながらコシヒカリの稲穂を刈り取っていった。

 田植えは総合的な学習の一環で創立当時から続いており、実行委員である中学生主導による小中合同で行われている。地域住民が協力して田植えや稲刈りを行うことで、世代を超えた交流を図り、相手を思いやる気持ちや生きる力を育むことが目的。4月からの事前準備を経て5月6日に田植えを行った。稲刈りの前日は中学生が小学生に作業のやり方をレクチャーした。

 昨年は不作で180㌔(3俵)と少なかったが、今年は約200㌔を収穫。今年の出来について、本さんは「盆の長雨の後、気温が高い日が続いたが、それでも去年より良い」と話した。

 和田遼君(中3)の挨拶後、児童生徒が黄金色の稲穂が茂る田んぼに入って収穫。地域のみんなの協力を受けてこの日を迎えられたことに感謝を込めながら、鎌で稲を刈り取っていった。収穫後は中学生が脱穀作業。畑の整理も並行しながら、コンバインに稲穂を通し、籾を分離させていった。

 米は運動会で販売し、その収益は来年の米作りに充てる。また文化祭でカレーを作り来場者に振る舞ったりする予定。

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