熊野市の河上敢二市長は8月30日、定例記者会見を行い9月市議会定例会の議案や新型コロナウイルス感染症対策の補正予算、ワクチン接種状況などを説明した。9月市議会では全市民一人あたり1万5千円のレインボー商品券の支給を10月中旬にも実施したい考えを示した。
9月市議会には一般会計補正予算案2件や市過疎地域持続的発展計画策定、条例改正案など計14議案を上程する。補正予算案は入鹿温泉源泉代替掘削工事の年度内完成が見込めなくなったことに関する繰越明許費設定などについてのものと、新型コロナワクチン感染症対策関係。補正後の予算総額は145億9298万6千円。
新型コロナ対策では市民一人あたり1万5千円のレインボー商品券を支給する生活者・事業者応援商品券支給事業(2億5232万円)や、需要が大きく減少した特産品を市内飲食店等で活用するコロナ関連特産品支援「絆メニュー」事業(660万円)、いこらい市で使用できるプレミアム付商品券販売の「いこらい市応援とくとく商品券事業」(115万円)。
レインボー商品券の支給は9月議会で承認され事務手続きが完了すれば10月中旬に郵送で全市民に支給する。使用開始は11月1日からを予定しているが、市内でコロナ感染者などが多数発生する状況になれば、利用期間を遅らせる場合がある。
9月1日から小中学校の新学期が始まることについて、河上市長は「分散登校やリモート授業、一人ひとりに配布しているノートパソコンの活用などの方針を聞いています。給食も児童生徒の距離が取れない場合はついたてをして黙食ということも聞いています。学校規模で対応が変わってくると思う」と述べた。延期となっていた2021年の成人式も現状、予定通り11月から変更は聞いていないという。