政府は25日、愛知、岐阜、三重を含む8道県を緊急事態宣言の対象地域に追加すると決定した。期間は27日から9月12日まで。三重県では同日、新型コロナウイルス感染症対策本部員会議を開催し、県民に対し外出を自粛するよう、新型コロナ特措法に基づき要請することなど「三重県緊急事態措置」を決定した。
同措置期間中は県民に対して▽生活維持に必要な場合を除き、日中も含め、外出や移動の自粛。特に20時以降の外出の自粛▽生活維持に必要な場合を除き、県境を越える移動の自粛▽自宅での家族以外との食事会や、バーベキュー、路上・公園など屋外であっても、大人数・長時間の飲食は避ける―などを要請する。県外への通勤、特に緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が発出されている区域への出勤は可能な限り在宅勤務などを活用するよう求める。
飲食店等に対しては▽酒類の提供又はカラオケ設備を提供する飲食店は休業。ただし、期間内において酒類の提供、カラオケ設備の提供を取りやめる場合は除く▽酒類、カラオケ設備を提供していない飲食店は、営業時間を午後8時までに短縮▽カラオケ店は休業。ただし、期間内において酒類の提供、カラオケ設備の提供を取りやめる場合は、営業時間を午後8時までに短縮―などを要請する。
事業者に対しては▽大規模商業施設は売場が密となるなど混乱が生じないよう、人数管理、人数制限、誘導など入場者の整理等を行う▽建築物の床面積が1千平方㍍を超える劇場・ホテル又は旅館・運動施設・遊興施設・物品販売業・サービス業等の施設は午後8時までに営業時間を短縮―などを要請する。
鈴木英敬知事は「昨年4月の緊急事態宣言は全国一律でしたが、今回は県内の感染が爆発的に拡大したことによるもので、実質的には三重県で初めての緊急事態宣言となります。全庁を挙げ対策に取り組んでまいります。県民の皆様、事業者の皆様にはこれまでにも大変厳しいお願いをしており、更にご不便をおかけすることとなり、心苦しい限りではありますが、ご家族、ご友人、同僚、地域の方など周囲の方々の命を守るため、最大限の感染防止対策をお願いいたします」と協力を求めた。