苦渋の決断 心からお詫び 中止協議を申し入れ 三重県 秋のとこわか国体・大会

 三重県は21日、新型コロナウイルス感染拡大を受け、三重とこわか国体(9月25日~10月5日)と三重とこわか大会(全国障害者スポーツ大会、10月23日~25日)について、文部科学省や日本スポーツ協会などへ中止する方向での協議を申し入れた。近々、開催可否などの協議が行われる。

 21日、鈴木英敬知事が緊急記者会見。県内では1日あたりの新規感染者数が1週間で約3倍に増加。鈴木知事は「とにもかくにも、県民の皆様の命が第一、それに代わるものはない、最も重いものである、それを守り抜かねばならないという強い思いから、今回の決断に至りました。県民の皆様の命を守り抜く、これを最も重視した結論です」と中止要請を判断した。

 鈴木知事は「断腸の思い、苦渋の決断で中止を申し入れました。懸命に努力を重ねてこられた選手の皆様、それを懸命に支えてきた指導者や保護者の皆様、その選手の活躍を心から楽しみにしていた多くの皆様に対し、その活躍のチャンスを失わせてしまったことになり、心からお詫び申し上げます」と陳謝した。

 国体が中止になれば昨年の鹿児島国体に続き2年連続、全国障害者スポーツ大会は3年前の台風接近に伴う中止も含め、3年連続となる。県の説明では、国体を延期する場合は中止決定から1ヵ月以内に申請する必要がある。中止が決定すれば実行委員会総会を開き、延期の是非についても協議する。延期する場合、三重国体は令和9年の開催となる見通し。

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