東京五輪パラリンピック、三重とこわか国体、三重とこわか大会に関連した、熊野市、南牟婁郡の3市町の炬火(きょか)採火式が14から15日にかけて開かれ、パラ五輪の聖火や、国体版の聖火にあたる炬火に点火した。聖火、炬火ともに県内全29市町から集められ、それを一つに集約した後、聖火は東京、炬火は津市に届けられる。
紀宝町は14日に鵜殿福祉センターで実施。就労継続支援B型事業アプローチの利用者6人と同町社会福祉協議会の木下起査央会長によって「きほうの火~絆・思いやりの灯(ともしび)~」と名付けられた聖火が灯された。職員が火打ち石で起こした種火から始まり、利用者6人がキャンドルリレーし、焚き火台に着火。最後は木下会長がそこからランタンに採火した。池田英治・健康福祉担当理事は「一人ひとりが互いの価値観や輝きを認め合う共生社会実現に向けた機運醸成を図っていければ」と話した。
15日は御浜町役場で実施。種火には〝年中みかんのとれるまち〟御浜町の名産・みかんを活用したバイオ燃料を使用。特定非営利活動法人「南紀さんさんワーク」の水谷泉理事長が代表してトーチから採火台に移し、聖火と炬火に火が灯された。御浜町からの聖火は「みはま未来への火」をメインタイトルに、サブタイトルは小中学生に公募。結果、村井孝徳君(阿田和中3年)考案の「挑戦への感動は、ぼくらの夢への一歩」が選ばれた。優秀賞には腰當大翔君(御浜小5年)の「信じる力がキミを強くする」、町長賞には大屋柚希さん(御浜中1年)の「みんなにともそう希望のひかり」が選ばれた。