ミツバチの巣狙い 墓参り時など注意を 長泉寺でクマの痕跡

 熊野市飛鳥町佐渡、長泉寺の延命地蔵のお堂付近で7月29日から8月1日にかけてクマの痕跡が見つかった。佐渡区(中田悦生区長)などでは「近くに潜んでいる可能性が高いと考えられます。お盆前ですので、墓地の清掃時などは注意を」と呼びかけている。

 同寺護持会長の更屋好年さんによると、7月29~30日かけて延命地蔵のお堂の板塀に獣が傷つけた跡を発見。8月1日の午後には板塀が損傷していた。

 最初はサルの仕業かと思ったが、地元猟友会のベテランハンター、桒原清志さんが爪痕から「これはクマや」と断定した。クマは屋根裏にあった大きなミツバチの巣を狙い、お堂近くのかやの木を伝って屋根に上がったと見られている。

 同区や護寺会では市や県の担当部局、飛鳥猟友会、駐在所、教育委員会へ報告するとともに、蜂の巣の撤去を依頼。2日に撤去が行われ、蜂の巣の残り香で再びクマがやって来ない様、匂い消しの消毒を行った。

 これからお盆を迎えるに当たり、墓地を訪れる人が予想されることから地区内に取り急ぎの一報を回覧し、注意を呼びかけた。破損したお堂の修繕は今後行っていくという。

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