任期満了に伴う尾鷲市長と市議のダブル選挙が6日に投開票された。市長選は現職の加藤千速氏(72)が元職の奥田尚佳氏(53)と新人で前市議の野田拡雄氏(64)を大差で破り、2選を果たした。市議選は新人4氏が当選するなど、新議員10人が決まった。
市長選の投票率は73・18%(前回77・89%)。加藤氏の事務所では午後9時40分ごろ当選確実の報が入ると、支持者らから大きな拍手が沸き起こった。
加藤氏は支持者らに感謝を伝え、新型コロナウイルス感染症対策や中部電力尾鷲三田火力発電所の跡地利用など「4年間の実績と経験を十分活かしながら、公約について必ず具現化していきたい」と力強く抱負。「これからの尾鷲を背負っていく重責を感じています。具体的な計画を示しながら、尾鷲を盛り上げていきたい」と話した。
一方、市議選は今回の選挙から議員定数を3削減。定数10に対し現職10人、新人5人の計15人が立候補する大混戦となった。市議選の投票率は73・17%で前回の77・89%を4・72ポイント下回り、補選を除き過去最低だった。
選挙の結果、公明党の小川公明氏(64)がトップ当選。新人の西川守哉氏(60)、中里沙也加氏(33)が続いた。また、新人の内山左和子(63)、中村レイ氏(72)も当選。現職の内山將文(43)、上岡雄児(62)、三鬼孝之(77)、楠裕次氏(70)と新人の楠英敏氏(53)が涙を飲んだ。同議会はこれで10人中4人が女性という結果になった。