四日市市立三重平中学校の生徒と引率の先生合わせて約80人が2日から4日まで、熊野市などで修学旅行を実施。生徒たちが世界遺産などを巡って見分を広めた。
同校では当初、北陸地方への修学旅行を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大により行先は県内に変更。安全・安心で観光資源が多い県南部に絞って検討を重ね、熊野市への修学旅行実施に至ったという。
その後、生徒たちが「食文化」「伝統文化」「世界遺産」「それ以外の資源」にグループ分けし、ネットやパンフレットなどで行先についてリサーチ。興味のある場所や調査したい場所、他人にPRしたい場所などを行程にまとめた。生徒が考案した行程には獅子岩や七里御浜海岸、花の窟神社、松本峠などの観光名所はもちろん、向井ふとん店や片岡シェーク店、宮尻みかん店、志ら玉屋、MORI no BAUM店など、地域の名店も。この他にも七色ダムや清滝、楯ヶ崎遊覧を選択したグループもあり、3日は市内各地を興味深く回る生徒の姿が見られた。
翌4日は熊野市観光公社の体験メニューである那智黒石加工と、木工体験で締めくくり。引率した加藤雄教諭は「熊野での分散学習の内容は今後生徒たちがまとめ、プレゼン発表します。聞く人が『熊野に行ってみたい』と思えるような発表になるか、旅行業者さんにも聞いてもらう予定です」と話していた。